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カーヒーター

故障 解説 

暖かくならない 効きが悪い等 故障解説

自動車の暖房器(CarHeater)

原因の追求 対策 修理方法の参考にして下さい

ヒーターの内部の小さいラジエーターを単にヒーター、ヒーターコアと呼びます。
ヒーターと言う場合は機器全体をヒーターアッセン(アッセンブリ)やヒーター本体を言います。

ヒーター自体の故障>> 付随事項による故障>>

原理 構造

エンジンで温まった冷却水をヒーター(小型ラジエーター)につなぎ電動ファンを取り付けて
ラジエーターで放熱された暖かい空気で車の室内を暖めます。


後部座席からのものは リアーヒーター(小型ラジエーター)がついています。
あるいはフロントヒーターの熱をダクトを通して噴出しています。

エンジンの温度が上がらないとヒーターは上がりません。

温度は湯量のヒーターバルブによって調整します。

ウォーターポンプによってクーラントは回転します。

風量はヒーターファンの回転によります。

風の方向は方向板によって 窓、足もと、真中、と変える事ができます。

最近は自動でクーラーと組み合わせて空調している車が多くなりましたが、原理は同じです。

故障 トラブル

まず最初にファンが回っているか?クーラントが回っているか? 確認してください。
インレットパイプ アウトレットパイプの温度を確認してください。

ヒーター自体の故障

ヒ−ターコアの水漏れ

ヒーターコアの腐食だけでなくインレット アウトレットパイプの腐食。
鉄の化合物で出来ている連結パイプの腐食。
パイプ接合Oリング不良。
クーラントによる磨耗?真鍮材が薄くなってしまう。やがて破損。 雨水が車内に入っていると思ったらヒーターが漏れていたなど笑えない話もあります。

ヒーターコアのつまり

内部だけでなく外部も室内の環境によって汚れ。詰まる。
少しなら気がつきませんし、性能が落ちるのみです。

ヒーターバルブの不良

ゴムの部分は磨耗します。つまる場合。作動不良(作動ワイヤーのみ動くことがあります)

温度センサーの不良

振動防止クッションを取り付けるとき、センサーの部分を取り除くこと 
(ヒーターコアのタンクにセラミックセンサーが直接接する車があります。)

ヒーターファンの不良

ほこり 断線が多いです。

付随事項による故障

ウォーターポンプの不良
クーラント(温まった冷却水)が循環しません。

ラジエーター ラバーホースなど水関係の漏れ

クーラントが循環しません。車種によっては 僅かな漏れでも不思議に暖かく無くなります。

サーモスタットの不良

よごれ つまり、破損が多いです。

ラジエーターの能力過大

チューニング車。過負荷を前提に作られた車で普通に走った場合。
ガムテープをはる。カーテンをつける。センサーを取り替える。 など対策考慮 

ラジエーター水漏れ防止剤による固形化

空気 泡に反応
ラジエーターに反応した場合、クーラントが循環すれば逆に暖まり過ぎにもなります。

エアー抜き不良による循環不良

ヒーターは溜まりやすい場所です。
マニュアルを見てエアー抜きをしましょう。
ヒーターコアーにもエアー抜きパイプのついているのもあります。

暖房以外の利用方法

ヒーターは一般的に冬季の暖房の為に使用されますが ヒーターはラジエーターと同じ構造持った装置です。
ラジエーターとは逆の働きですが、 構造は同じ為 オーバーヒート時にヒーターを全開にすればサブラジエーターとなり水温は下がります。